晴れときどき育児 〜適当気ままに発達障害児を育てよう日記〜

ADHDとアスペルガーの複合型と診断された息子にーにと、定型?の娘ちょろを育てる二児の母。意識していないと子供のことを忘れてしまうため、ブログはじめました。よろしくお願いします。

どこの小学生男子も一番手こずるであろう夏休みの宿題、それはもちろん、読書感想文ですよね!
 
我が家の男子も例に漏れず、作文が苦手です。
というか文字を書くこと全般が苦手・・・・。書き方教室に通わなかったことは、今でも本当に悔やまれます。
 
さて、そんな我が家ですが、一応なんとか毎年、読書感想文を書き上げています。
やり方は、色々試した結果、「感想録音法」に落ち着きました。
書き方を教えてくれる本は、何冊か読ませましたが、ピンと来ないみたいであまり役に立たず・・・。
完全に我流ですが、文字嫌いのにーにに最もストレスなく読書感想文を書かせるこの方法を少し紹介してみますね。
 
まず最初に、本を読ませます。当たり前ですが。
この時注意するのは、前もって自分も読んでおくこと。
本の感想について話を弾ませるためです。
 
次に、小さなものでいいので、録音機を用意します。
Amazonなら2000円くらいでありますよね、安いので。
その録音機をつけて、お母さん主導で会話します。

「「ぼくらの七日間戦争を読んで」、感想文むけ」
 
今年にーにが選んだ本は「ぼくらの七日間戦争」という本でした。
読んだ本のタイトルまで忘れてしまう子はタイトルも言ってあげたほうがいいです。
 
「まず、この本を読んでみてどうでしたか?」
「面白かった!」
 
「どんなところが面白かったんですか?」
「こどもたちが、自分たちで作った迷路に大人をはめるところ!」
「それってどんな迷路?」
「うーんとね、天国と地獄があってね・・・」
「大人たちはうまくはまった?」
「校長先生がひどい目にあってた(笑)」
「そのシーン、スカッとした?」
「うーん、どうかな・・・(にーにの気持ちはスカッとまではいってない)。スカッとしたみたいだよ笑(主人公たちはスカッとしたことを読み取った。その様も面白く感じたらしい)」
 
インタビュー形式の会話ですね。
言葉があまり出てこない子は、お母さんが深く突っ込んで、具体的な質問をしてあげるといいと思います。
「そういえばこの本、花火が出てきたよね、どんな花火だっけ?」とか、意見を言えない子でも説明ならできるので、説明が答えになるような質問をしてあげればいいかも。
 
あまりその本を面白く思わなかったのなら、「覚えてない」とかしか言わないでしょう。
その場合は本選びから失敗しているので、こどもが印象に残せる本を選び直してあげるといいかも。
にーには迷路が大好きなので、早速「迷路」というキーワードが飛び出しました。
こどもの好きなものが含まれてる本がやっぱり感想文も書きやすいと思います。
 
あと、質問内容で、私が「これ大事!」と思っているものは、
 
「この本を友達に薦めるとしたら、どんな風に紹介する?」
 
ですね。
この質問でたどたどしくも出てくる言葉は、そのまま感想文に使えるいい言葉が多かったりするんですよね。
 
さて、こうしていくつか質問して、こどもが「もういい〜?」と愚痴るくらいまで素材を録音したら、それを再生しながらキーワードを聞き取り、こどもにメモ書きさせます。
にーにの場合、今回は「迷路」、「花火」、「1700万円」でした。
まだこどもが書けるようなら、「自分たちでつくった迷路」「大人をはめる」とか、キーワードを広げて書かせておけば、後でそのまま感想文に書き写せます。
こどもが書くのを面倒くさがるようなら、ここはお母さんが書き足してあげてもいいかも。
ただ、キーワードくらいは自分で書かないと、感想が自分のものとして実感しづらくなっちゃうかもなので、ほどほどに。
 
で、録音した会話から、素材として使えるものをメモに拾い上げたら、今度は作文の構成を考えます。
 
「タイトル」
「書き出し」
「本文」
「結論」
 
まぁ主な構成はこんなところなんですが、それぞれをおおまかに考えさせます。
 
タイトル:
ぼくらの七日間戦争を読んで」
 
書き出し:
・ぼくは、「ぼくらの七日間戦争」という本を読みました。
・この本は、なんの権力もない武器もないこどもたちが力をあわせて強い大人たちに立ち向かうお話です。
 
本文:
・特に面白いところは、こどもたちがじぶんたちで作った迷路に大人たちをはめるところです。
・最後に面白い花火を打ち上げます。
・クライマックスのシーン。 
 
結論:
・そんなわけで、ぼくはこの本を「面白い!」と思ったのです。
・ぜひみなさんも読んでみてください。
 
 
だいたいここまでメモ書きでも書ければ、あとは時間のある日に清書させることは難しくないと思います。
一日に清書まで一気に書き上げるのは、集中力がもたない子が多いんじゃないかな。
ちなみに素材をつなげて文章にするのは、参考用の読書感想文をいくつか用意して、文章の型を真似させました。
切りはりみたいな作文にはなりますが、一応、読めるものには仕上がります(笑)
 
素材が足りなくて文字数が少なすぎる場合は、もっと突っ込んだ質問をしてなんとか引き出してあげましょう。
お母さんがどれだけこどもが答えやすい質問を考えれるかが鍵です。
そのために前もって本を読み込んでおきましょう。
 
こんな感じで、なんとか今年も、どうにかこうにか読書感想文は終わりそうです。
 
私もにーにも疲れるから、予定のない日二日間に集中してやって、終わったらダラーッとします(笑)
 
もう料理する気力もないわ〜。
 
いつもですけどね(笑)